結局、なんのかんの言いつつも、やっちまうのな、俺って(苦笑)。
最初はね、この二日間、休もうかと思っていたんだけど……先の進行具合をみていると……休むといろいろキツくなりそうだったので、続けていくことにした。
って、ストックも、そろそろヤバくなってきてる頃合いなんだけどね……(瀧汗)
スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
こんな、年の瀬も差し迫った時期だというのに、次のSectionに入っちゃいますよ?
ところで、第1話へのリンクって……必要?
では、本文。
The BORDER of close at hand.#1
<- 『To the BORDER, It is 2 steps more.#8』 九月も過ぎ去り、十月となった昼下がり。 待合室から、アメリアがひょっこりと顔を覗かせる。 「しばらくは、誰も来ない……ようね」 辺りには、彼女が受け持っている生徒が訪れる気配はない。その事を確認すると、二人を信じてはいたのだが、どうしても振り払えない不安に突き動かされるように、ぼやきが漏れる。 「ラスク君たち、ちゃんと購買に顔出してくれたんでしょうね?」 それが、通路の空気に解けるのを待たずに、購買部に向かって歩き始めていた。 「エンライトンさ〜ん、もしも〜し」 と購買部のドアをノックする。購買が開いている時点で、アメリアの目当ての人物がいることは、確認が取れているのだが……社交辞令と言うよりも、マナーとしての呼びかけ、と言った方が正しいかも知れない。 「どうかなさったんですか? アメリア先生」 と、答えながら、開いたドアから、クリスが顔を覗かせる。 「ちょっと確かめたいことがあってね」 ドアから覗いた人物が、自分の目当ての人物であることを見て取ったアメリアが、目的を明確にさせようとして、発言を区切る。と、そんな彼女の心遣いで、目的を読み取ったのか、アメリアの言葉が完成するのを待たずに、クリスが確認するような言葉を投げ返す。 「ラスクとユリさんのことですよね?」 「やっぱり判る?」 見透かしたようなクリスの言葉に、アメリアも苦笑いを浮かべながら応えるのが精一杯だった。 「こんなところで立ち話もなんですから」 とクリスが、購買部にはいるように促した。 「カイルさんでの失敗、まだ引きずっているんですか?」 紅茶を差し出しながら、クリスはアメリアに直球の質問を投げかける。 「……そう言う、わけでもないんだけど」 あまりに予想外の彼女の質問に、アメリアも返答に窮してしまう。引きずっていないとえば嘘になるし、かといって、整理がついたわけでもない。 「こう申し上げては、失礼かも知れませんが、アメリア先生にとっても、初めての賢者昇格生徒だったんですよね? カイルさんは?」 「うん、まあね……」 「それだったら、仕方ないと思うんですけど」 「……準生徒のあなたに、フランシス先生みたいな事言われるとはねぇ」 アメリアの言葉に、「どういう意味ですか?」と噛みつきたくなったが、まだ言葉が続くような気がしてクリスは、その言葉を飲み下した。 「とは言っても、貴女たちの方が私よりも苦労してるのかも知れないけどさ」 「旦那様のおかげで、苦労を感じたことはありませんよ」 続いたアメリアの言葉に、クリスは印象に残っている限りの言葉を口にしていた。 To be continued... -> 『The BORDER of close at hand.#2』