更新時間で、読者を翻弄するのも、いい加減どうかとは思うんだけど……(汗)
長ーい目で見てください。すいませんです。はい。
スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
2 steps more.は、12/22から。
ところで、第1話へのリンクって……必要?
では、本文。
To the BORDER, It is 2 steps more.#5
<- 『To the BORDER, It is 2 steps more.#4』 「あのさ……」 ラスクは、自分の置かれている状況を理解しているし、また、担任でもあるアメリアに言われたことを、確かに伝えはした。が、どうしても、今の状況は、納得が出来なかった。 「どうして、ぼくの見ている前で明日の服を選んでるの?」 との、ユリへの問いかけは、その表れだろう。そんなラスクの気持ちを知って知らずか、彼女は聞き返すことで答えた。 「もしかして、制服が邪魔?」 「そうじゃなくて!」 からかい半分のユリの言葉に、思わず噛みついて返してしまう。 「……だって、ラスク待たせるの申し訳ないと思ってるからなのに」 と口を尖らせて、ユリが答える。 「それだと、待ち合わせ」「どうして待ち合わせる必要があるの?」 ユリの応えを受けたラスクの言葉が完成する前に、ユリが反論を被せた。 今夜はラスクの部屋に泊まり込み。その翌朝は、ラスクに対するアメリアの命令を考えれば、教室に顔を出す必要はない、と判断し、そのままデートに出かけてしまう、という目論見で居るからだろう。 だからこそ、待ち合わせる必然性をラスクに反問していたのだ。 「別に、そのままデートに行ったって、良いわけでしょ? と言うか、アメリア先生がラスクに言った勢いは、そういう事よね?」 と矢継ぎ早に問いかけられ、ラスクも返答に窮してしまう。 「……なんか、つまんない」 ぼやくようなラスクの言葉に、耳敏くユリが返答する。 「ならさ、『報告した』後にも、デート行こっか。どっかで待ち合わせして」 「気が、はやくない?」 「そう? 私たち、もう八つ星なんだから、もうすぐだよ?」 と言いながら、ラスクが魔導号を授かった翌日に着ていった私服をあてがいながら、ユリが振り向いた。 「ところでさ……」 明日に着る私服も決まったのか、それらを鞄に詰め込み背負ったユリに、ラスクが赤くなりながら、言葉をかけた。 「何?」 「どうして……抱き上げられてるの……かな?」 ラスクが、両手や目のやり場に困っているのは、真っ赤になっている様子からも察することが出来るのだが、そんな彼を『王子様だっこ』の姿勢に強いている当の本人に、気兼ねする様子がない。のだが、ラスクの疑問に対する返答だけは忘れない。 「だって、しばらく『こういうこと』してなかったしね。良いじゃない。たまには」 と「私がしたいから。文句ある?」と言いたげな返答だ。が、そう答えた後で、問いかける割には、その状況を受け入れている彼の態度に、もっと効果的な返答があることに、彼女は気がついた。思わず、いたずらっぽい笑みが浮かんでしまう。 「けどさ、ラスク?」 「なに?」 「嫌がってる割に、暴れないわよね?」 「!? そ、それは、あの、その、これは、えーっと……」 うろたえるラスクに、ユリが囁きかけた。 「本当は、ラスクも、して欲しかったんじゃないの?」 彼女の一言に、ラスクも頷いて答えていた。 To be continued... -> 『To the BORDER, It is 2 steps more.#6』
ダベリ
えーっと、今日のとっかかりは、時間的には連続してないです。外で待つのではなく、ユリの部屋に連行されて、ってことで、一つ。
ついでに、ある意味、ここの名物とも言える状況が発生しているわけですが……毎度のことですね。ええ。毎度のことです。
ま、今日は、繋ぎ、って表現が一番相応しいのかな。そんな感じ。
では、続きは、また明日。明日からは、二級での日常で書きたかった部分にちょっと入っていきますよ、と。