カタを付けておかないとね。

02年から04年辺りのPSOの公式BBSを見ていた人でないと、意味がないネタなんで、折っておくのです。

――混沌色の髪の青年が、クロックワークス寄宿舎のドアをノック。
混沌色の髪の青年:
 アトリウスさん、それから、冬崎さん。
F.Hideaki:
 あいよ? って、これはこれは、ADCAPの署長じゃないっすか。どうしたんです?
 こんなところに出張ってきて。
混沌色の髪の青年ADCAP署長:
 今日は、皆さんに、伝えたい話がありましてね。それで伺った次第です。

F.Hideaki:
 随分、急な話だな。
ADCAP署長:
 とは言え、評議会の皆さんは、乗り気じゃなかったんでしょう?
F.Hideaki:
 まぁ、な。
ルシフェル:
 どうしたんだ?
F.Hideaki:
 いや、ADCAPの署長がさ、クロックワークスの解散と俺たちの帰還話を持ってきてさ。
マリア:
 還る……んですか?
ティターニア:
 結局、GABRIELは、使わずじまいか。
F.Hideaki:
 仕方ないわな。ペルソナの方向性を決めることができなかったんだからさ。
 どのみち、STEEL MINDも連れて帰らないといかんしな。
千里:
 騒がしいながらも、楽しい棲み家、ってね。
アトリウス:
 先輩らしいや。
ティルアイス:
 もう、こっちには……
アトリウス:
 来ない、かもな。楽しいこともあった、辛いこともあった、悲しいことも、切ないことも。いろいろあった。
アリシア:
 いつかは置いて行く想い出かも知れないけど……
千里:
 出会いの数だけ、別れがあるのが、この世の摂理。覚えて居れる限り、想い出として持っといて貰えば、それでええやん。
マリア:
 そうですね。
F.Hideaki:
 縁が在れば、またあえるのも、また摂理。
ティターニア:
 サヨナラだけが人生だ?
F.Hideaki:
 そこまでは、言ってないけどな。
 何処かで、姿を改めて出逢うかも知れねーから。
 それまで、暫しのおわかれを。
ADCAP署長:
 それじゃ、良いんですね?
アトリウス:
 戻りますか。俺たちの街へ。俺たちの世界へ。
F.Hideaki:
 また、何時か何処かの空の下。縁在ったら、再会だ。

――クロックワークス寄宿舎が、一瞬揺らぎ、何も変わっていないのだが、何処かに違和感を覚える建物が、そこに表れる。が、掲げられた言葉に、「ゼンマイ仕掛け」との言葉は含まれていなかった。
――その日以来、『そこ』から聞こえていたドタバタは、ピタリと止んだ。が、誰もその事に違和感を覚えなかった。

とまぁ、ある意味最悪の夢落ちってことで(汗)。いや、もともと、連中はね。人ならぬ存在の手で、元在った世界に戻すつもりで居たから。
文中に登場したADCAP署長というのは、混沌を内在する異界の創造神の写し身で、ゆあきんのような芸当なら普通に出来る存在、って設定にしてあるんで、こういう事になると。

どうして書かなかったか、って言うと……水を差すかも知れない、って意識があったからなのさね。
そんなの考えずに、書いておくのも手だったんだろうけどね。