いつになったら、書きたいシーンに到達できるのか……

考えてみたら、ラスクカードがAクラス*1でゲットしたメダルが、2連続でフラワーってのは……どんな因果なのやら。

あ゛ーもー、早く、あのシーン書きたいのに! どんなリアクションするのか、考えたいのに!
話が巧く動いてくれない! コンチクショウ!

さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
今のパートが始まったのは、今週の月曜日、つまり、10/2のことなんで。
んでは、本文をば、どぞ。

She learnt he had caught up #5

<- 『She learnt he had caught up #4』

「取り敢えず、そくほー」
 教室に戻るなり、思い思いに時間を過ごしている面々の注意を引きつけようと、タイガが教壇に上がると両手を叩く。
「俺の弟分のラスクが、魔導士号を授かりましたー」
 注目されようがされまいが、お構いなしに投げ放った彼の言葉が、教室の喧噪を奪い去った。
「まじか? アメリア先生、昇格認定の話、一切してなかっただろ?」
「このところ、足繁く会場に赴いていたようだからな。当然の結果だろう」
「やるじゃん、あの子も」
「今日一日、昇格まで頑張ったってことなのかな?」
「そうなんでしょうね」
「姉さん、また行くの?」
「無理してないといいんですけどね」
「…………」
「クリスの弟が昇格したからって、私のバイト料上がる訳じゃないね」
「随分、必死ね」
 と、それぞれがそれぞれらしい言葉をタイガの報告に投げ返して――セリオスは、我関せず、との態度で本とタイガの間で視線を往復させただけだ――いるのだが、一人だけ、不愉快そうに、タイガをにらみつけていた。
「だとしたら、どうして、二人がこの場に居ないのか説明してくださらない?」
「二人の居場所を訊いてどうするつもりやねん?」
「決まってますわ。私も……!?」
 と、今にも、教室から飛び出しそうな勢いのシャロンを、その腕を掴むことでタイガが制する。
「野暮ったいことは無しにしようや? 別に、あの二人が何をしようが、俺らには直接関係ない……」
 頬を打つ乾いた音が教室に響き渡る。
「何事、何事? しゅら……ばなの、かな?」
 タイガにシャロンが平手打ちを喰らわせたことに、真っ先に、反応したのはルキアだったが、二人の間に流れる空気の意味を悟ったからか、意気消沈したように、尻すぼみの問いかけをつぶやくのが精一杯だった。
「なんとも思わないんですの?! 貴方だって、取られた側なんでしょ!?」
「確かに、な…… 俺は、ラスクにユリを獲られた。けどな、俺が考えもせんかったことを、ラスクがあっさり、実行したからや」
「私と……」
 と、言い掛けてシャロンが、はっとした表情を浮かべる。自分が続けようとした言葉を完成させる意味を、瞬時に悟ったからだ。
「でもな、俺は、ユリに振られてんのや。なぁ、おっさん?」
 と、タイガはサンダースに話題を振る。と、当の本人は、突然の注目されるハメになってしまったことに、心の準備も出来ていなかったのか、ギクシャクした様子で、肯定の言葉を返すので精一杯と言った様子だった。その答えを待って、タイガが言葉を続けた。
「まぁ、早い話。ユリに対する気持ちってのは、もう決着の付いたもんや。申し訳ないけどな」
 と、ダメを押すようにシャロンに言葉をかけると、彼女が黙り込んでいることを良いことに、とどめを刺さんばかりの言葉を投げつける。
「『弟』と見たのか、それとも、『異性』と見たのか、んなことは、俺にはよーわからん。ただ、自分から働きかけようともせずに、現状を受け入れへんのは、ちょっと狭量やと思うけどな。シャロンパーシュート嬢?」
 自分の心情を見透かすような言葉と、もっとも呼ばれたくないファミリーネームでの締めくくりに、シャロンは、タイガをにらみつけるように低い言葉を返す。
「……今回は、その名前で呼んだことを見逃してあげますわ」

To be continued... -> 『She learnt he had caught up #6』

ダベリ

場面は切り替わって、タイガ兄ちゃん主体で。
話の中で、フルネームで呼ばれてるのが一人居るわけだけど、その名前をタイガが知っている理由に関して。
以前、『境界線』で表した、俺の解釈の一つに、上級号を境にして、魔術士として独り立ちしているかいないかが変わる、ってのがあったと思うけど、こっからの派生で、上級号以上の称号を持ちつつも、アカデミーを後にした生徒たちにも、名前が送られているわけですよ。ただ、このアカデミーから授かった名前というのは、入学と共に、その名前は封印されて、その名前が必要になる場面でも、頭文字、あるいは、頭文字+もう一文字で代用される事になり、事実上使用が禁止されるんだけど、その名前を授かったのと同じ称号を授かった時点で、その封印も解除され、使用することが解禁される、って事だったりもするのですよ。
そういう意味では、『一人』は上級に到達している、って言い方も出来るんだけどね。
でも、そうすると、レオンってさ……フルネームを名乗ることできるんか(瀧汗)?
ハート以外にも、もう一つ考えとくほうが良いかね。

サテ。今週は、ここまで。
この次の話は、マテ月曜日ってことで。え? 月曜日は祝日じゃないか?
誰も、ウィークデイにしかやらないとは言ってないし、元々、この話自体、祝日から始まってるしね。

*1:ユニは、現在Bクラス扱いなので、数に含めない