タイトル決まってねー!?

いやいや、まじな話で。どないすべ?
って、パートタイトルの方は決まってきてるんだけどね。
んなワケで、今日から、始めていくですよ。
取り敢えず、手元にある断片は、今のところ、全部で12。最低3週間に渡る予定。で、いつものように、折を見て、00年2月3日辺りに、追加していくんでそっちを見て追っかけていくのもあり。
では、本文。

rank up eve #1

「ちょっと、タイガ、タイガ、タイガ!」
 ユリが集中していたスクリーンに、ラスクが参戦しているトーナメント・予選第3セットの結果が表示される。
 と、それを目にした瞬間、隣に座っているタイガの腕を取って、思わずはしゃぎたい気分になっていた。
「どないしてん?」
 ユリのはしゃぎっぷりに、うっとうしそうな声で問いかけると、
「ラスクってば、コンプリートスレイでセットトップ取ってるよ!」
 コンプリートスレイとは、異形――アカデミーにおいては、言うまでもなく、強制的に霧散させることのできる疑似体を用いるわけだが――の撃破を、形象が完全に定まるか否かのタイミングで行い、『謎』としての存在が確定する以前に霧散させることを、そのセットで召喚される六体、八体、または、十二体全てに対して行うことを指すのだが、各自の知識・修練・反応速度は言うまでもなく、召喚される疑似体の強度に左右されるために、どちらかと言えば達成難易度の高い成果と認識されており、この達成回数に基づくランキングも準備されているほどだ。
「んな、大騒ぎするようなことか? お前かて、前に、アメリア先生との予習・シーケンスで満点取ったことあんのやろ?」
 と、以前に、ユリが興奮気味に報告してきたことを思い返して、タイガが聞き返すと、
「予習と予選とじゃ、話が違うって」
 と、その意味合いが違うと言いたげな言葉でユリは答えていた。
に、タイガの質問にユリが短く言葉を投げ返し、更に言葉を続けた。
「それに、トパーズだけど、フォートだよ?」
 「トパーズだけど」との言葉が飛び出すのは、無理からぬ事だった。元々、ラスクにとって、カモと呼んで差し支えのない存在が、トパーズに分類される異形だったからだ。その事は、よほど調子を崩しているときでもない限り、セットトップ争いに絡む事が出来る属(ジャンル)でも有ることからも、判るだろう。
 「フォート」を強調するような言い回しになったのは、もうすぐ二ヶ月が経とうとしているが、ラスクのトラウマのきっかけが、そこにあった影響だった。
「フォートでか……これで多少は、落ち着いてくるとええんやけど…… とは言え、エルフでの話じゃなぁ……そう言うこと気にせんと、前に進めるようになれば言うこと無いんやけどな」
 ユリが期待するような希望的観測を口にすることができない自分に、タイガは心苦しさも感じていた。
「そう、だね……」
 と、ユリも、そんなタイガの息苦しさを感じとったからなのか、シュンとした様子で、タイガの言葉に応えていた。
「落ちてしまったから、ってのを考えずに、結果を受け入れることができれば、良いんだけど」
「とは言うても、コンプリートを達成できるだけの反応速度に、実力を持っとるからこそ、許せんのやろうな。落ちることが」
「やっぱり……私なんかじゃ」
 何処かで自信喪失を引きずっているのか、ユリが決着の付いているはずの問いかけを蒸し返していた。
「あほか」
 タイガの即答に、むくれた表情でユリが見返した。

To be continued... -> 『rank up eve #2』

ダベリ

今回の物語の起点は、始めて百点満点取った八月十日付近かな。しかし、三話目も、台詞スタートって。変わり映えしないよねぇ。本当に。でも、それが良いって人も居てくれるから、きっと回るんだよね。pvカウンタも。
ま、そんな感じで、QMA3のプレイ共々、こっちもゆるゆると進めていくので、永のつき合いになるやもしれませぬが、呆れずに見届けていただけますと、幸いにございます。