いい加減落ち着いた頃だし……

とは言え、軽く毒吐く危険性があるので……

毒づく、というか、ふゆざき・フロム・ザ・ダークサイドが覗く危険性があります。
見たくない人は、戻るのが無難です。

美乃梨:
 そう言えばさ……もう一ヶ月ぐらい前になるか。
 変わりに出たことあったよね?
ふゆざき:
 そうだなぁ。俺を裏に閉じこめてな(笑)。
美乃梨:
 出てみて思ったんだけど……なんて言うかさ……
 余り雰囲気良くなかったんだけど。
 全員に回答を迫るってさ……
ふゆざき:
 始まった頃は、あんな感じじゃなかったんだけどな。
 全員に回答出させるってのは……授業じゃないよな。
美乃梨:
 思い返してみても、ひであきくんがさ、『様』つけたくなるのも判った。
ふゆざき:
 だから、切ったんだ……俺が、変わって無さすぎたのか。
 向こうが、変わりすぎた、いや……浮かれて見下げ果てる対象に成り下がった、と言うべきか。
 俺が目標としている人達は、何処かで、「権利と義務」ってのをかみしめている……ように見えていたからさ、尚更、同じ言葉で呼びたくなかったんだ。
美乃梨:
 思うんだけどさ……
 ひであきくん、あそこに収まっていられる器だった?
ふゆざき:
 なんで?
美乃梨:
 よほどのことがなきゃ、連答してなかったじゃない。
 自分にブレーキをかけるように、さ。
ふゆざき:
 授業なんだからさ、無駄に突っ走ったって仕方ないっしょ?
美乃梨:
 授業、なんだよね。
ふゆざき:
 そう。授業なんだ。
 問題出して、答えられる人間が答え、出題した側は、その意味を解説する。
 速さを競う必要なんて無いし、全員が回答する必要もない。
 抜き打ちテストを受けるために、時間を割いている訳じゃないからな。
美乃梨:
 ……どう映ったわけ? あたしを通してみて。
ふゆざき:
 手軽な方向に走った、って印象だけだな。人は易きに流れる生き物だ。どうしても。
 まぁ、もともと、二択なんかには、良く出てたよ。その傾向が。
美乃梨:
 一度に多数羅列される問題を、ジャンルに別けて、一つ一つに追補してたもんね。
ふゆざき:
 ……この時点で、気付くべきだったのかもな。違う人種だったことに。
美乃梨:
 目標にしている人達が、そっちに近かったらどうする?
ふゆざき:
 だったら、ああいう読み物書けると思うか? あそこまで、自己喪失に陥るか?
 本気だから、拠になるモノの存在の大きさを知っているから、言える、陥った結果だぜ?
美乃梨:
 ごめん。意地の悪い質問だった。
 けど、さ、類は友を呼ぶ、だったらいいね。
ふゆざき:
 そうだな。