ゲーム側にぶら下げてるときは……

小咄#1(何故に、ナンバリング?)

ユリ:
 おかえり、ラスク。優勝で決めてくるなんて、たいしたもんじゃない。
ラスク:
 ……余り、気分良くない。どうせだったら、その前で帰ってきたかったのに。
ユリ:
 贅沢言わないの。でも、良かったじゃない。上級の方が少ないトーナメントも起こるって事が判ってさ。
 今夜、泊まりに来る?
ラスク:
 えええーぇー? い、いいよ。タイガさんも居るし。
ユリ:
 ちょっと、タイガ。ラスクをその道に
タイガ:
 ちょっとマテェ! 俺がノーマルなことぐらい、お前が一番よーわかっとるやろ!

……禁じ手? 禁じ手?

小咄#2(だから、ナンバリング)

ユリ:
 ごめーん、ラスク。約束守れないかも知れない。
ラスク:
 ? あのことなら……そんなに気にしなくても良いのに。
ユリ:
 良くない! ラスクの目標になれなきゃ意味ないのに。
ラスク:
 ぼくも、エルフ落ちしたしさ。それに……ペガサスが、どんなところなのか、よく判ったし。
ユリ:
 そんな弱気で
ラスク:
 弱気だからじゃないよ。
ユリ:
 え?
ラスク:
 賢者を向こうに回して、踏み台にしていく、って事だもの。ペガサスに留まるって。
 だから……「帰ってこないで」、ってのは無し。変わりに、ペガサスとユニコーンでスパイラルしてもめげたりしょげたりしないって。
ユリ:
 ……スパイラルぐらい慣れっこだもの。それぐらい、おやすい御用よ!
ラスク:
 で、ぼくが魔導士になるとき、ペガサスで待っててくれる?
ユリ:
 え? それって……?
ラスク:
 ユリに相応しい魔導士になれるように努力するのって……ユリを目標にしてる、って事にならない?
――ユリ、思わずラスクを抱きしめる。
ユリ:
 なるよ。じゅうぶん。
 がんばるね。私も。
タイガ:
 あ゛ー、お二人さん? お熱いところ見してくれるのはええんやけど……
 俺が居てること、忘れてほしないなぁ……

ざ・先行公開。って言ってもさ、実際に織り込んだ部分は、多少変更してるよ?