物語もいよいよ終盤。

そんな感じになってまいりました。……長いな。2ヶ月間。
って、俺が言っちゃダメだよな。毎度毎度なんだけど。

そろそろ、タイトル決める方が良いような気がしてきたけど……ダメだわ。本当にタイトルまとまらない。
さてと……
大まかなおさらいは、00年02月01日に。話の頭自体は、今年の5月1日。
今のブロックの先頭は、6月26日から。では、本文。

ラスク・Expert#6

<-『ラスク・Expert#5』

 様子をうかがうように、教室をのぞき込んだラスクに、最初に気がついたのはタイガだった。
「おはよーさん、っていうべきなんか?」
「どっちが良いのかな?」
 タイガの言葉に促されるように、ラスクが教室に顔を出した。タイガの言葉が、外に向いていたことに気がついたのか、レオンとユリが、それぞれラスクにかけよる。
「どうだったんだ、ラスク? 増えてたのか? 増えてなかったのか?」
「増えてなかったよ。相変わらず、サツキさんのまま」
「そうか」
 安堵と落胆の混じった溜息をついて、レオンがラスクの返答を聞き入れる。
「けど……あと二回しか、僕は行かないよ?」
「なんでだよ?」
「賢者になるまでは、あとは、魔導士号と、その賢者号の二つしかないんだよ? で、僕らは、その昇格の報告に行ってるんだから」
 と返されて、レオンは納得する他無かった。
「……賢者になるまでに、自分で見に行けるようにならないとダメってことか」
 と、レオンがつぶやく一方で、ユリがラスクを膝から抱え上げる。その様子を見ていたのか、冷やかすようなルキアの声が響き渡る。
「ユリさん、手が早いね!」
「うっさい」
 突然、ユリの両手におさまる格好になったことに、動揺を隠しきれないせいか、ラスクは真っ赤になる以外の反応を起こすことができなかった。
「それじゃ、ラスク。行こっか」
「行こっかってお前、今日はどうするつもりなんや?」
「ラスクが来るのを待ってたんだもの。今日は休むわよ」


「まずは、ラスクの部屋で、着替え、かな」
 『お姫様だっこ』と呼ばれる体勢で抱え上げられているラスクにしてみれば、ユリの顔が至近距離にある、今の状況には、戸惑いというか、恥ずかしさが強く出てしまう。
 鼻歌交じりで、自分を抱きかかえるユリを見て、すれ違う生徒が、きょとーんと自分たちを見送る様子を見てしまうのも、それに拍車をかけているのかも知れなかった。
「あのさ……」
「できればさ、しがみついてくれないかな」
「手が胸にあた」「ラスクじゃなかったら、許さないけどね」
 抗議しようとした要点を、明確につぶされてしまい、ラスクは抗議できなくなってしまった。
「それに、ラスクが私より大きくなったときは、判るでしょ? 言いたいこと?」
「努力はするけど…… 見えちゃうんじゃ?」
「そんなこと気にしてるの? 『お姫様だっこ』で、だったら、仕方ないわよ。それに」
「それに?」
「見えても良いように、はいてるんだもの。これぐらいは、運のいいヤツに見せてやっても良いでしょ」
 とラスクの反問に答えた後、囁くように、
「その中は、ラスクにしか見せないんだしさ」
 と付け加える。
「な、何言ってるのか判ってるの?!」
「そんなに大きな声出さなくても、聞こえてるってば」
 血相を変えたラスクの抗議に、やかましそうな表情を浮かべてユリは答えていた。

To be continued... -> 『幕間#4・老師の導き#1』

今日のあとがき(ダベリとも言う)

……アッパーとダウナーをカクテルで決めてるような、そんな流れになってる気がしなくもない、昇格報告のパート。
人によっては、看過し得ぬユリの発言が見受けられるとは思いますが……彼女が選んだ、唯一の男性の前でのことなんで、ご容赦ください。
それから、今後の予定としては、2話分の幕間を挟んで、最終ブロックに入ります。


しかしさ、ラスクが、ユリをお姫様だっこする日って来るのかね?
公式はさ、サザエさんワールドっぽいじゃん。だとしたら、いつまでたっても、出来んって事に……なっちまうやんね。