休養充分じゃないのよねぇ……

昨夜もさ、ぷっすま見た後で4時に起きられるように寝ようと思ったら寝られなくてさ。ウダウダしてるうちに、3:30になったから起き出して、サッカー観て……それから寝た。
おかげで、頭回らないったらありゃしない。
さてと……
大まかなおさらいは、00年02月01日に。話の頭自体は、今年の5月1日。
今のブロックの先頭は、6月26日から。では、本文。

ラスク・Expert#4

<-『ラスク・Expert#3』

「間が開いてしまいましたが、ようやく、上級号を授かりました」
 引き締めた表情で告げる自分の階級に負けまいとするラスクの様子が、クリスにはくすぐったかった。
「見間違えた、と思ったのなら、喜んでください。いろいろと経験して、成長した、ラスクの姿ですから」
「経験って何?」
 聞き流せばいい部分に、ラスクは噛みついてしまった。その事が、おかしかったのか、和らいだ言葉をクリスが続ける。
「耳年増になったんですよ。中級号を授かったときは、初恋のハの字も知らなかったのに、ファーストキスまで済ませちゃって」
「姉さん、そんなことまで言わなくてもいいでしょ!!」
 とのラスクの抗議を聞き流しながら、クリスが言葉を続ける。
「これで、ラスクも、魔術士としては独り立ちしたと認められました。だから、と言うわけでもありませんが……」
「姉さん?」
「ラスクと共に、ここに来るのは、今回で終わりにしたいと思ってます」
「姉さん?!」
 想像していなかったクリスの言葉に、ラスクが荒げた声を上げる。
「この姿を見ていただければ判ると思いますが、私は、このアカデミーでは準生徒の立場です。入学資格を行使したわけでもありません。ラスクのことが心配だったから、ついてきた、と言い換えることもできますから……」
 と、告げられ、ラスクは言葉を失った。
「実際、ラスクは、ロマノフ翁に逢い、翁の導きでここを知り、父さん達のことを知りました。その後は……父さん達も不安だったんじゃないでしょうか?」
 黙り込んだラスクを気に止めずに、クリスは思いの丈を吐き出した。
「ラスクが中級号を授かって程なく、ユリさんたちが、このアカデミーにやってきました。彼女たちとの出会いもあって、今のラスクに戻ることができました。タイミングがたまたまそうだっただけかも知れません。でも……私には、父さん達の導きがあったような気がしてならないんです」
 ラスクに寄り添うように立つと、両手を置いて、
「私としては、ラスクのことは、ユリさんたちに任せようかと思ってます。魔術士として、一人前と認められる以上、独り立ちさせることに、異論はないですよね?」
「姉さん……」
「私にだって、するべきことはあるわ。それを優先させる時が来ただけのこと。それに、ラスクには、ユリさんって大事な人が居るんでしょ?」
 言い聞かせるように、ラスクに告げると、クリスは碑に向き直り、言葉を続けた。
「ラスクが次にここに来る時、つまり、魔導士号を授かった時、独りでくるのか、ユリさんと一緒なのか、それは、私には判りません。ただ、そこに私が、同席するつもりがないことだけは、伝えておきます」
 と伝えきったが、心の何処かで申し訳なく思っていたのか、顔を伏せながら、ポツリとつぶやいた。
「親不孝者で、ごめんなさい……」
「父さん、母さん。僕たちが、賢者になった後、姉さんが修練生として入学したら、見守ってください」
 気持ちを切り替えたかのように、ラスクが碑に告げたので、クリスははっとしてしまった。気遣いができるようになったことに、気付かされたからだ。
「『僕たちが』じゃなくて『僕が』でしょ」

To be continued... -> 『ラスク・Expert#5』

えっと……何つうかさ、公式設定利用できるところは利用して、利用するだけじゃ飽きたらず、爆弾投げるような解釈ぶちあげて、好き放題やってるこの話。明日も、一つ。とある人物のことで、また爆弾のような解釈を投げようかと(笑)。
なんというか、読む側を驚かすために、そんな解釈をしたんじゃなくて、そう考える方が、しっくり来たんだ。俺の中では。
知識の記憶は、魂の記憶が優先されるけど、とっさの動きは、身体の記憶が優先されるってね。
って、ここまでいったら、言ったも同然っぽいけどね。脇道としては、そんな感じ。
本道としては……「人は人、自分は自分」って一番大事なこと……だったんだけどね。
なんというか、この話の中で、ラスクに投げかけられてる忠告の類いって、そっくり、「俺自身に刻みつけた方が良いんじゃねーか?」って気が最近してきた。タイガ兄ちゃんの言葉、クリスの言葉。そして……『誰か』からの言葉。
ま、どんな言葉が投げかけられるのか、また、どんな解釈を行ったのか、それは、明日のお楽しみ、と言うことで。
本日は、これまでにございます。