まだ引っ張るか、このやろう!

とか言われそうな、今日のパート。
……しかし、

イヤ、なんでもないっす。
この上で折ってあるので、こっから先は、書きたい放題で。
とか言っても、書くことに替わりはないんだけどさ。
はい、てんぷれーと。
この話全体のおさらいは、00年2月1日*1に。
一回休み分を含めれば、このパートが始まったのが、いつなのか判るって按配だね。

幕間#3・私が一番聞きたい話#4

<-『幕間#3・私が一番聞きたい話#3』

「クララ、クララ」
 自分で帰ってくるのを待っていると、いつまでたっても埒が開きそうになかったので、結局、ルキアが揺さぶって、強引に現実に引きもどしたのだ。
「あ、あれ? え、えーっと……」
 揺さぶられたことで、自分がシミュレーション(妄想)にどっぷり浸っていたことを理解したらしく、頭の中は半分妄想の中にいるような様相ではあるが、妄想全盛、と言うほどではないようだ。
「戻ってきた?」
「あ、ルキアさん」
「で、戻ってきてそうそうになんだけど。クララだったら、どんなシーンが良いの?」
「あ、そ、その、それですけど……」
 トリップの余波が残っているのか、俯いたまま言葉を濁している。
「また、トリップするのは許さないからね」
 とのルキアの言葉が、クララを『こちら側』に踏みとどまらせたのか、頬を赤く染めて、ルキアの質問に答え始めた。
「ヤンヤンさんが言った、その……廊下の角での、事故、というんですか? そんなのも良いなぁ、って」
「はぁ?」
 考えているようで、考えていない雰囲気のクララの返答に、ルキアは不満そうな声を上げていた。
「そんなので、キスが成立する相手なんて、ユウぐらいしか居ないじゃない」
 妄想のような理想にそえるだろう相手を、ルキアがすぐさま挙げる。実際、クララと似通った身長なのは、ユウぐらいだ。後の生徒との身長差は、軽く頭一つ分、と言えるだろう。ラスクも、男子生徒の中では似通った身長と言えるが……ユリが居るために、ルキアの思案の中からは最初から除外されている。
「そうでなくても、あの子、ちょっと変な感じだし」
「ユウくんのお姉さん、悪い人じゃなさそうだよ?」
 と、アロエが相の手を挟む。が、ルキアにしてみれば、突然、第三者を出されたに等しい状況なので、直感で理解することができなかった。
「誰?」
「ユウくんの後ろにいるよ?」
 困惑の表情を浮かべるルキアに、アロエは「見えてるんでしょ?」と言いたげな表情を浮かべて答える。が、ルキアからは見えない人物を見えているモノと扱われても、対処に困るばかり。どうにか、
「え? あ、そうなんだ……」
 と答えるのが精一杯だった。このアロエとのやりとりで、ルキアの注意が自分から外れたと思ったからか、半ばトリップ状態にあったクララは、再びどっぷりとトリップ状態にはまり込んだのだろう。黙り込んでいた。
「そうは言うけどさ、出会い頭だからって、角とは限らないよね?」
 沈黙が訪れようとした瞬間。抱き枕を抱えていたユリが、口を開いたのだ。その瞬間。願ったり叶ったり、との表情を浮かべてルキアが、ユリの言葉に応えた。
「おんやぁ? ユリさん。自分から、話に参加してくるって事は、覚悟、出来たってこと?」
「……どうせ、クララの話で間が持たなくなったら、私に振るつもりだったんでしょ?」
「良く、判ってるじゃない」

To be continued... -> 『幕間#3・私が一番聞きたい話#5』

ちょうど時間と、なりましたぁー。っと。
今週は、これにて終了なので、核心は来週に、って事ですか? そーですか。そーですね。

ってかよ……今日のパートはさ……アロルキのコンビに脱線させられそうになったのよ……
取り敢えず、位置付け的には、アロエは見えてる人*2ルキアは見えてない人。ってかんじ。とは言っても……この設定を利用する日、来るのかねぇ?
来ないような気もするよ?(意味:中の人は、ユリ×ラス)

*1:ここに、それぞれのPartの先頭へのリンク有り

*2:数人のうちの一人って事で