時系列が、乱れてしまうけど……

ま、あれだ、あれ。書き上がったから、取り敢えず、上げちまえってところ。
このところ書いてる連作より、この話の方が時間的には後。
時間的には、「ごがついつかのせいく〜ら〜べ〜」って事で。シチュエーションは、読み手に任す。

宴の後で

ユリ:
 そう言えば、まだ言ってなかったっけ。
ラスク:
 ?
ユリ:
 ようこそ、ユニコーンへ。ユニコーンになると、マルチが出てくるの、一気に減るでしょ?
ラスク:
 まだ、よく判んない。
 トーナメントに参加したわけでもないし。
ユリ:
 まだ、参加してないんだ。

ラスク、頷く。

ラスク:
 ただ、上級としての最初のトーナメントが終わった後で、アメリア先生のところに行ったら、『惜しい、もう一歩でペガサスに上がれたのに』って。
ユリ:
 やるじゃない。

自分がそうだったように、ラスクも同じような成績を叩き出したことがユリにとっては、誇らしかった。素直な彼女の言葉に、ラスク自身も悪い気はしない。

ラスク:
 フェスティバルの方は、どうだったの?
ユリ:
 負けちゃった。
ラスク:
 え?
ユリ:
 四戦目だったかな。私から始まったときに、トパーズ・カテ2で失敗しちゃってさ……そっからは、糸が切れちゃって、もうボロボロ。
ラスク:
 ……嫌なこと聞いちゃった?
ユリ:
 ううん。そんなこと無いよ。
ラスク:
 でも
ユリ:
 ラスクさ。昇格した次の日、来てくれたじゃない?
ラスク:
 うん。
ユリ:
 その時に、「今回のフェスティバル、もう参加しないから」って言ったでしょ?
 私がその分、勝ち抜かなきゃ、って思ってたし……
 勝っても負けても、私の口から報告するつもりだったから。
 ……ごめんね
ラスク:
 気にしなくても良いのに。

ラスクの言葉に偽りはなかった。確かに、自分たちがぶつかったときは真剣勝負で、と言うのが不文律だったが、どちらか一人だけが参加するとき、他の非キングリーグ所属生徒と同じように、お祭り騒ぎの一つ、としか捉えていなかったからだ。

ユリ:
 ねぇ、ラスク……
ラスク:
 なに?
ユリ:
 泣いて、も、いいかな?
ラスク:
 僕でいいの?
ユリ:
 じゃなきゃ、やだ

と言われて、悪い気はしない。ラスクは、無言で頷いた。

ユリ:
 ありがと……

幼い肩幅も、広くはない背中も、一番長く傍にいたタイガのそれに匹敵しているように、ユリには見えた。

ラスクはぴば用の……話のはずが……ユリが主役持っててるような気もする今日この頃。俺が書いたから、だな。きっと(笑)。

ちょっと、中途半端風味だったんで、軽く追加。……ますます、ユリが主役を持って行ってる風情なんですけどー……良いのか、これで?