#10・『Break the Wall 1st Half』#4

真面目に書いてますよ? テトリスのあいm(たーん)

美乃梨:
 巫山戯てんじゃないわよ!
 たかだか、原稿用紙数枚分なんだから、ちゃきちゃき書き進めなさいよ!
 最盛期だったら、日産10枚だって可能だったはずなのに……

……ストックができない方がおかしいと言うことらしいです。orz
遅筆になったな、俺。
ハイ、定型文です。
そもそものきっかけは、5/1から。このセクションの頭は、5/10から。では、本文。

Break the Wall 1st Half #4

<- 『Break the Wall 1st Half #3』

「ラスク」
 サンダースとラスクの間に割ってはいるように、タイガが声をかけた。
「何?」
「ようやく、踏ん切りが付いたみたいでな。多分、昨夜のことで、なんか聞きたいことがあったんやろ」
 タイガの言葉にあった『昨夜』との言葉に、ラスクが反応を示した。それまで、手繰っていた資料を閉じたのだ。
「サンダースさん、中断しても良い?」
「吾輩は、貴殿に付き合っている程度だからな。貴殿の都合で決めればいい」
 との返答ではあったが、その表情には、「是が非でも行け」と言いたげな雰囲気が漂っている。拡げた資料を慣れた様子で畳むと、決意したような表情でラスクが立ち上がった。
「そうそう、言い忘れ、言い忘れ」
「何?」
「俺は、お前にできたことを、ユリにもさせただけや」
 振り向いたラスクに、タイガが表情を引き締めて言葉を繋いだ。
「ウジウジ悩むぐらいなら、とっとと答えを決めて、ぶち当たれ、ってな」
 タイガの言葉を受けて、ラスクがかえしたのは、『判ってる』と言いたげな安堵の表情。
「ンじゃ、一つ頼んでもええか?」
 疑問符を浮かべたラスクに、タイガが申し訳なさそうに頼みを切り出した。
「これは、ユリの頼み事やない。むしろ、俺の頼み事や……」
 終了を告げられたにもかかわらず、事の成り行きを見守るつもりになったのか、二人のやりとりが聞こえる位置にサンダースが佇んでいる。
「言葉でもええ、態度でもええ。ユリの質問には、応えてやってくれ」
「明日、ここに顔を出すまでは待って欲しかったけど……そうも言ってられなくなっちゃった、ってことだよね」
「すまんな」
 申し訳なさそうなタイガに、ラスクは頭を振ることで応えた。
「説明し(話さ)なくても済んだって思ったけど……そうは行かないよね」


「レオン殿とは、大違いだな」
「何のことや?」
「貴殿たちが編入してくるちょっと前か。レオン殿がラスク殿に詰め寄ったことがあってな」
「あのガタイの違いで詰め寄られたら、たまったもんやないな」
 その時の様子を想像しながら、タイガが苦笑いを浮かべたところで、サンダースがその時の状況をかいつまんで話し始めた。
「その時、聞こえてきた内容は、賢徒の碑がどうの、とかだったな。気圧されることもなく、淡々と受け答えをしていたが……」
「が?」
 特に口ごもる必要のない話でありながら、何故か言葉を濁そうとしたサンダースの言葉尻を捉えて、タイガが先を促した。と、サンダースの方も、その意図を酌み取ったからか思い返す素振りを覗かせて、言葉を続けた。
「いや、あの頃のラスク殿は、今のように、八つ当たりをするでもなく、セリオス殿とは違った……こう、張りつめた、と言うか、危うい強さに頼っている、と言う印象があってな」
「階段駆け上がってくるってのも、大変なんやな」
 呟きながら、ラスクの後を追うように出入り口の脇に向かったタイガに、サンダースが言葉を返した。
「長くもなければ、苦でもないだろう?」
「……おっさん、真面目な顔して論点ずらすようなボケかますなや」

To be continued...-> 『Break the Wall 1st Half #5』

何故だ? 遅々として進まんぞ。状況が。……後半では、ユリラスに場面展開するはずだったのに。
ってわけで、明日は、ようやくユリラス場面に転換。
……の予定。