#09・『Break the Wall 1st Half』#3

折角、6600まで上げたレーティングがさ……2時間で6000まで下がったですよ?
orz
ヘタクソ? 返す言葉もありません。⊂⌒~⊃。Д。)⊃
いい加減に、真面目に告知しろとか言われそうだけど……続けられる限り、この調子でいくよ?(マテ
この話の頭をみたい人は、5/1から。『Break the Wall』の頭から読みたい人は、5/10分からドゾ。

Break the Wall 1st Half #3

<-『Break the Wall 1st Half #2』

「ごめん、呼び出して」
 珍しく申し訳なさそうな態度のユリに、タイガが普段と変わらない調子で聞き返した。
「昨夜、何かあったんか?」
「ちょっとね」
 普段と変わらない様子のタイガに安心したのか、糸が切れたかのように、ユリは俯いていた。
「ねえ、タイガ」
「なんや?」
「突然大人にならなきゃならなくなるって……どんな感じなのかな?」
「はぁ?」
 突拍子のない質問に、タイガが、真っ先に返した反応は、間の抜けた声。
「……意味がわか」
 「らん」と言い掛けて、心当たりを思い出し、反問で応える。
「昨夜、なんか聴いたんか?」
 ユリは頷くだけだった。
「お前が、悩んでるって事は、大方、ラスクに絡むことやな?」
 ユリは応えない。が、タイガには、それが肯定の意思表示ととれた。面倒くさそうな表情で、頭をかくと、冷たく聞こえるかも知れない言葉を投げかけていた。
「俺に言えることは、一つだけや。ラスクにできた事が、何でお前にできへんのや?」
「な!? ラスクに聴けないから、あんたに聴いてるんでしょ!」
「あほか? お前は、ラスクより歳も肩書きも上やろ?」
 タイガの言葉に、ユリは返す言葉を見つけることができなかった。その様子に、タイガのボルテージも上がり始める。
「なんで、あいつが八つ当たりするぐらい、トーナメントに集中しとると思うてんのや?」
「……」
「トーナメントに参加している回数が全然違っとるから、級位までは追いつけへんことぐらい、あいつも承知しとる。せやけど、いや、せやから、肩書きぐらいは、って思うてるから、余裕無くすほどトーナメントに行ってるんやろうが」
「うるさいですわよ」
 と、タイガの言葉が完成するのを待って、シャロンが割り込んだ。
「痴話喧嘩なら余所でやっていただけます?」
「ち、痴話喧嘩とちゃうわ、アホ」
 割り込みに続いた言葉に、タイガが抗議の言葉を叩き返す。が、当の本人はタイガの言葉など何処吹く風と言わんばかりに気にも止めずに立ち去っている。むやみに熱くなりかけていたタイガを冷静にさせるためと言わんばかりに。
「……ったく。何処をどう聞いたら、痴話喧嘩になるっちゅうんや」
 自分の言い分に耳を貸さなかったシャロンに対して悪態を付くと、タイガは、話題を本道に切り替えした。
「で、どうすんのや? 直接聞くのか、聞かんのか。お前が『直接聞く』いう答えを出せるんやったら、どんだけでも手助けしたる」
 本心からそう思っているようにも、決心を促すためのようにも聞こえる言葉を、ユリにかける。が、当のユリは、未だためらいの方が強いのか、無言で考え込んだままだ。
「急かすように聞こえるかも知れへんが、ラスクは、今日中に決めるつもりや。……おそらく、きょ」
「待って」
 タイガの言葉を遮るように、ユリが制止をかける。
「タイガの言うとおりだよね」
「どうする? お前が呼ぶか、それとも、俺が呼びに行くか」
 間があった。より正しい表現をするなら、間を作ってしまった、と言うべきか。
「私が」
「腹決まってないんやったら、そこで待っとれ」
 ユリが作ってしまった間の意味を酌んだからか、タイガの方から切り出していた。
「俺は言うたはずや。どんだけでも手助けするってな」

To be continued...-> 『Break the Wall 1st Half #4』

あははは〜
……この流れ方は予想外だったぜ。orz
なんというか、俺の「ユリ」像ってことごとく、俺の予想から外れる方向、外れる方向に進みよる。タイガ兄ちゃんが、良い感じに修正してくれてるから、まだなんとかなってるけど……
あ゛ー、そう言えば、タイガ兄ちゃんの居ない話だと、全開で予想外の方向に流れてくれやがるからなぁ……
扱いづらい娘だぜ、ふーはーはー

まて……見方を変えたら、俺自身が、俺にとって扱いづらいって事じゃねーかよ。⊂⌒~⊃。Д。)⊃