帰ってきてからの更新にすると、いつになるのかさっぱり判んないから、やれるうちにやっとく。
んなワケで、この後の更新は……夕方以降になる可能性があるんで、要注意。
えーっと……どうしようかね。リンクをずらずらと並べるって方法もあるにはあるけど……三段跳びになっても良い、って言うのなら、ここから、それぞれに飛んでいくって方法もある。
では、本文。
Break the Wall 2nd Half#4
<-『Break the Wall 2nd Half #3』 「かぁーっ…… おっしい話やな」 ラスクが参加したトーナメントの決勝戦が終わると同時に、四人の撃破点が表示された。が、ラスクの名前は、首位にではなく、二位に表示されている。 「あの調子やと、時間差か?」 「そんな、感じだね」 「けどまぁ、なんにせよ、これで昇格はきまりやろ」 「そう、だね」 タイガの言葉に、か細い声でユリが応えた。声の様子から、沈み込んでいるのか、ラスクの昇格を信じていないと思ったのか、背中を押すような言葉でタイガが答える。 「信じたれや。もう少し」 彼の気遣いを理解したからなのか、「そうじゃないの」と首を振りながらユリが答える。 「私なんかで……良かったのかなって」 溜息と共に天を仰ぐと、タイガは呆れたようにユリの言葉に応えた。 「あんな……お前がそんな調子でどうするんや?」 「だってさ……」 不服そうなユリの言葉に、タイガはユリの背中を軽くはたきながら、単刀直入に言い放った。 「お前は、ラスクのことが嫌いなんか?」 俯いたままではあったが、首を横に振った。 「んなら、それでええやないか。それに、お前、守ってもらえるかもしれへん立場なんやぞ? まぁ、お姫様、っつう柄やない、…………――っ?!」 「一言多い」 ユリの肘鉄が、タイガの脇腹を捉えていた。 「けど、大したものよね。大抵は、一度はホビット組に転落したり、昇格目前でのプレッシャーでか、昇格できずに会場を後にするって話も耳にするのに、一回で昇格を決めちゃうなんて」 「そんなに、たいしたものですか?」 「ユリちゃんなんて、何回ホビットに落ちてるか」 「どうして、ユリさんが出てくるんですか?」 「知りたい?」 ラスクには、その時見せたアメリアの表情が、猫が見せる笑顔のように見えた。これ以上つつくのは危険だ、との警報が鳴っているような気もする。 「……結構です」 「ま、一発昇格なのは、ユリちゃんも同じなんだけどね。けど、成績が違うのよね。三十二回のトーナメントへの参加で、そもそも予選で敗退したのは、全部で七回。うち、第二セットで敗退したのは、二回だけ。決勝に進出したうち、メダルに届かなかったのが、今日の二戦目を含めて二回だけで、ブロンズが三回、シルバーが九回。後は、ゴールドメダルばっかり、って」 「なんかあっけなくて、実感が」 「そのうち湧いてくるわよ。で、急な話になるけど、もう一回、トーナメントに出る?」 「いえ、今日は、もう終わりにします」 「そ。それじゃ、ゆっくり休んでね」 提案を断ったラスクに、アメリアが労いの言葉をかける。と、意を決したような表情で、ラスクが呼びかけた。 「あの、先生」 「なに?」 「明日、休んでもいいですか?」 「ん〜……ここ(アカデミー)自体は、HRさえ出てくれれば、一日をどう過ごしても良い場所だから、何も断らなくても、良いんだけど」 「その、HRから休ませて欲しいんですけど」 申し訳なさそうなラスクの態度に、アメリアは以前に、ラスクが朝のHRを休んだ日のことを思い出した。あの時は、彼が中級に昇格したときのことだった、ように記憶している。 「碑に、行くの?」 短い質問に、ラスクは頷くことだけで答えた。と、アメリアは、ラスクを包み込むように抱き留めた。 「ユリちゃんたちが来てくれて、はじめて、良かったって思えた」 担任の言葉とは思えない意外な評価に、ラスクは戸惑いを隠せなかった。 「この前の時は、何も言わずに休んだでしょ?」 「ごめんなさい」 「良いの良いの。答えてくれてありがとう。私は直接は知らないけど……お父さんたちによろしくね」 「はい」 「それじゃ、今日と明日はゆっくり休むこと。良い?」 静かで優しいアメリアの言葉に、ラスクも静かに答えていた。 「はい」 To be continued... -> 『Break the Wall 2nd Half #5』
ストックが、どんどん減っていくねぇ。
サテ、昨日のが少なかった分、今日のが、増量です……構成力が本当に足りない人ですね(汗)。
えーっと、自分を追い込む意味で、ここで発表すると……ラスクが主役的立場のはずなのに、次のブロック。また、ラスク登場しない予定です(汗)。
だって、この話、もう一人主人公格居るやんね?
つまりは、そう言うこと。