#32・『幕間#3・私が一番聴きたい話』#8

本当に、最後まで「(仮)」が取れそうになくなってきてるんだけど(汗)。
……タイトル考えてるのかな?
面倒くさいから、コピペで済ませちゃおっと。
今のpartは、先週の月曜日スタート。 それまでのおさらいや、冒頭へのリンクは、00年2月、かな? の1日に、まとめて張ってあります。

幕間#3・私が一番聞きたい話#8

<-『幕間#3・私が一番聞きたい話#7』

 なんかあっという間にカタ付いちゃったなぁ、とシャロンの乱入により一段落着いてしまったやりとりにぼやきつつも、ルキアは次の手を考えることにした。
「そう言えば、ユリとラスクとタイガ君って、良く連んでるように見えるんだけど、タイガ君とはどういう関係なの?」
「幼なじみだけど、それがどうかした?」
「そっかぁ、だから、あれぐらいのこと平気でできるんだ。けどさ、タイガ君を意識したことないの? 幼なじみで、異性とは意識したことないけど、越えそうになった瞬間、とかさ」
 と、敢えて暴走しそうな雰囲気を装って、ルキアはユリに問いかける。こうなれば、搦め手を使うのが、一番手っ取り早いと、決めたからだ。
「……それ、なんてフラグ?」
 とルキアの演技を見抜けなかったのか、それとも、見抜こうとしなかったのか、ユリがげんなりした表情で応える。
「ふーん。タイガ君には、鉄拳制裁かぁ。じゃあさ、ラスクには、どんなお返ししたの?」
「キスにきま……っ!? ルキア!!」
「やっぱり、やり返してるんじゃない。隅に置けないわねぇ。ふ・た・り・と・も」
 ようやく狙い通りの収穫を得たことを、ルキアは、ユリの頬をつつくことで示した。
「もう、充分でしょ?」
「照れるな、照れるな。盛り上がっても、なんら不思議のないホワイトデー。ユリさん、ラスク。きゃー。二人とも、すっすんでるー」
「聞きたかったの? おもちゃにしたかったの、どっち?」
 一人で盛り上がるルキアに、仏頂面でユリが問いかける。
「ん? 両方」
 とルキアはあっさり応えるが、ユリの問いかけに彼女の盛り上がりはおさまったようで、落ち着きを取り戻してユリに問い返した。
「けど、キス、済ませちゃったんだったらさ、ラスクにしたい事って、もう無いんじゃないの?」
「有るよ。あと一つ、っていうか、二つ、かな?」
「え゛?」
 ルキアにしてみれば、予想外の返答に、それよりも先の関係と勘違いしてしまい、思わず赤面してしまう。と、それにつられるように、クララの頬も真っ赤に染まる。
「お姫様だっこをするのと、ラスクにお姫様だっこして貰うこと」
「へ?」
 別の意味で予想を裏切ったユリの返答に、お門違いの想像をしてしまったことをルキアは理解させられた。
「ごめん、今の、良く聞き取れなかったんだけど?」
「判んないかなぁ。『お姫様だっこ』って言ったのよ? おーけー?」
「ちょっ、それって、何年かかるかわかんないじゃん。ラスクって、今、ユリの肩ぐらいしかないでしょ?」
「だから、私がラスクに、お姫様だっこしてあげるんじゃない」
 判んないかな、と言う表情を浮かべてルキアに、ユリは、自分の願望を説明する。
「私より、小さいからこそ、お姫様だっこができるんじゃない。それに、ラスクも、そのうち、一気に私の身長抜いてくと思うのよね」
「私の頭が悪いのかな? ユリが何をしたいのかよく判んないんだけど」
「わかりやすいじゃない。される方、する方で、お姫様だっこを経験させてあげたいって」
「あのさ……それって、ユリがそうしたいから、じゃないの?」
「悪い?」
 と切り替えされると、ルキアには返す言葉がなかった。

To be continued... -> 『幕間#3・私が一番聞きたい話#9』

なんか、『提供・明和電機』を聞いてたら、ちょっとイメージが沸いたらしいんだけど……それが形になるかどうかは、微妙なところって感じみたい。ただ、一つ言えるのは、この話とは、全く無縁な部分で(苦笑)。
……まったく、そろそろ着陸点探さなきゃいけないってのに。