補足
この当時、06年6月中旬の頃は、現状(08年10月時点)の遠因となった事件が発生し、精神的・感情的に安定を欠いていた状況にあったために、いろいろと制御する目的で『天城美乃梨』と言うペルソナを介して、自分の言葉を綴っていました。そのために、主体が『ふゆざきひであき』と言うペルソナではなく、『天城美乃梨』側に振れていますが、ご理解をいただきたく思います。
当時のままの記述
……全く、いい加減タイトル決めたらいいのに。
あ、この話に関してですけど、ひであきくん自身の負担にはなっていませんので、お気遣いなく。
今のpartは、先週の月曜日スタート。 それまでのおさらいや、冒頭へのリンクは、00年2月、かな? の1日に、まとめて張ってあります。
幕間#3・私が一番聞きたい話#7
<-『幕間#3・私が一番聞きたい話#6』 「そしたら、そしたら?」 言い淀んだユリの言葉尻を繰り返して、迫るようにルキアが聞き返す。 が、ユリの言葉は続かず、当時を思い出してか、真っ赤になって俯いていた。 「ちょ、なにそれ!? なになになに? もっとちゃんと教えてよ!」 「触った、って思ったら、ラスク、離れちゃったんだもの」 「えー? キスすると、なんかの味がするって良く聞くじゃん。それは、それは?」 「そんなの判んないってば。触った、って思った瞬間に、ラスク離れちゃった、って言ったじゃん」 「えー? なにそれー、それで終わり?」 「終わり、終わり」 と、この場を収めようとしたユリに、マラリヤの声が飛んだ。 「何か隠してるでしょ?」 「い?」 予想外の問いかけに、ユリは心臓が止まりかけたような気がした。 「な、なんのこと?」 「ちょっと、聞いてみたかっただけ」 「おどかさないでよ。本当に」 と続いたユリの返答と反応に、ルキアは、直感した。 「続き、あるんでしょ?」 「ないないない、なーい! なーんにもない!」 と、この場を収めるために、必死になって否定するが、それが却って逆効果になっているのは、ルキアの 「怪しいなぁ」 との言葉からも明らかだ。 「本人いないけど……その枕相手なら、本人と変わらないよね」 「本人と変わらないって、何よ?」 「身の丈とか、あ、口元はダメか。絵だし」 「なんで、口元にこだわるのよ」 「あれ? なんで、口元って言葉に噛みついてくるの?」 とのルキアの言葉に、ユリは、思わずしまったという表情を浮かべてしまう。ルキアには、それだけで充分だった。 「ユリさんってさぁ……やられっぱなし、じゃ済まさないひとのような気がするんだよねぇ」 「な、なんの話よ!?」 「キスとかも、そうなんじゃ無いのー?」 「な、何を根拠にそんなこと」 「この前、タイガくんに呼び出されたとき、さ、思いっきり蹴り上げてたもんね」 ルキアの言葉に、ユリは、最悪の場面を見られてしまった、と後悔する。が、言い出した本人は、何かを勘違いした様子で問いかけてくる。 「あれさ、突き飛ばされた反撃でしょ?」 「どっちでも良いでしょ」 意外に守りの堅いユリに、ルキアは攻め手を変えることにした。 「ところでさ、ラスクって、昇格できたかどうか誰か知らない?」 「それだった」「昇格できたそうですわ」 と、ルキアの質問に答えようとしたユリの言葉をシャロンが遮った。 「誰から……って、クリスか」 「ええ。ですから、今夜も、二人水入らずですわ」 「シャロンも、案外良いところ有るじゃない」 「よ、余計なお世話ですわ」 率直なルキアの言葉に、シャロンは真っ赤になって言い返すのが精一杯だった。 To be continued... -> 『幕間#3・私が一番聞きたい話#8』
そう言えば、ユリさんが意識して無さすぎ、って意見ありましたけど……ラスクくんが意識しすぎてるから、すっごいからかい方してるんだと思うんです。
で、誰かが、似たようなからかい方をするとなると、そのからかった相手を威嚇するような、そんな感じなんだろうなぁ、って。
だって、ほら。受け攻めで言ったら、ひであきくんと同じ方向性だから。ユリさんって。