『ぽっきーげーむ』#1

未回収なのを、放置しっぱなしってのも問題だろうなぁ、と思うんで、自分を追い込む意味で、今週は、突発ネタなど。


とっとと本文始めますか。
正直言うと、タイトル自体も完全に決まった訳じゃないんで、どうなっていくのか、俺にもよく見えてなかったり。(ぉぃぉぃ

未回収話#1

「ぽっきぃげぇむ?」
「そ。一人が、チョコの付いてない方をくわえて、もう一人が、どこまで食べていけるかって奴」
「何、それ? そんなことしたら、食べられる量が減るじゃない」
 らしいと言えばらしいのだが、それにしたところで、色気や恥じらいが欠片もない返答に、ルキアは頭を抱えたくなった。
――ユリのことだから、「誰とやれって言うの?」とか「やる気になんない」とか言うと思ってたのに……予想の斜め上じゃない。これじゃ。
「あのさ…… どうして、ユリさんに、この話を振ったのか、判ってる?」
「なんで? ルキアがおごってくれるって意味かと思ってたんだけど」
「いや、それぐらいはおごるけど……」
 ユリの発言自体を否定するつもりは、最初から無い――恩を売ると言うより、むしろ撒き餌として、二人揃えてしまえば、揺さぶりやすい方を揺さぶって、狙いを達成すれば良いだけなのだから――のだが、自分が言わんとしていることを、最初から聞きこぼしているような彼女の態度に、少々呆れてしまっていたのだ。
「それ以前に、私の言ったこと、判ってる?」
「別に、そう言うことは、私に振らなくても良いじゃない。クララなんかに振ったら、もっと面白いと思うんだけど」
 感付いている素振りなど感じられないにも関らず、ユリの言葉には、注意というか、標的を自分から変えようとしているのが、有り有りと見てとれる。
「クララじゃ意味ないし、シャロンが乗っかるわけ無いし。ヤンヤンに振ったら、何をふっかけられるのか判ったものじゃない。マラリヤ相手に、話に乗っかる相手が居ると思う?」
 と指折り数えて、理由とともに消去していく。と、
「ルキアアロエちゃんが残るじゃん」
「……あのさ」
 頭を抱えながら、ルキアは、ユリに言葉を投げ返す。
「私がするんだったら、最初から、ユリに振らない。それに、アロエちゃんには、少々刺激が強すぎると思うのよねぇ」
「だったら、私に振ったところで仕方ないじゃない」
「ユリ、前にさ、ラスクとキスしたことがある、って言ってたよね?」
 ルキアとしては、遠回しに自分の振った話題の真意を伝えようとするのだが、ユリはユリで、連れない言葉で答えていた。
「それがどうかした?」
 とは言うものの、ルキアが自分に振った理由、そして、アロエには刺激が強すぎる、と言った理由の意図を理解し始めているように見えた。だからか、単刀直入な言葉をルキアは口にしていた。
「だってー、ポッキーゲームはこ・う・じ・つ」
「へぇ〜、口実で、ポッキーおごってくれるんだ」
「それぐらいで、ねぇ。見せてあげられるんだったら、安いもんだし」
 軽くにらみつけるようなユリを、サラリと受け流して、子猫のような笑みで、ルキアはユリの言葉に応えていた。
「仮に、ラスクがさ、応じたところで、その、なんて言うの? ……早い話、キスが見たい、ってあんたらの目的がバレて、逃げようとしたらどうするの?」
「ユリさんが、そんなに消極的な人とは思えないんですけど〜?」
 覚悟を決めたら、逃がさないでしょ、とルキアがユリを挑発する。
 思案していると言うよりは、威嚇しているように、うなっていたユリだったが、
「おごりだかんね!」
 との返答を叩き返す。
「交渉成立!」

To be continued... -> 未回収話#2

ダベリ

タイトルの付け方のセンス、皆無ですね。我ながら。さてと、ちゃっちゃか終わらせて、昇格話の方に集中できるように頑張りますかね。


? なんで追い込むのかって? そりゃ、アレですよ。追い込まないと、やらないからですよ……
主に、俺が(苦笑)。