#07・『術と導とに別れた二人』#2

簡易で逃げてるんで、取り敢えず、本文だけ。だべりとかは、後からね。
台風動き始めましたか。……別にさ、台風が秋の呼び込んでくれるんだったら、荒れてくれても構わんけどさ……くる前に、夏の気を撒き散らすのが、勘弁して欲しいところよね。orz

さてと、折り曲げた先にあるのは、いつものように、コピペから。
大まかなおさらいは、00年02月02日。って言っても、まだ、『術と導との境界線』しかないけどさ。で、話の頭は、先週の月曜日、つまり、8/7。で、今のパートの先頭が、昨日のこと

術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#2

<-『術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#1』

「考えてみたら、久しぶりだね。この部屋に来るの」
「そう、だね」
 何気なく漏らしたユリの感想に、ラスクがぎこちなく答える。
 招かれている、いや、押しかけている立場とも言えるユリの方が、部屋の主でもあるラスクより、落ち着いているように見えるのは、何も、ラスクに下心があるから、と言うわけではない。ユリの一挙手一投足にラスクが警戒しているため、と言う方が正しいだろう。
「ねぇ、ラスク」
「何?」
「キス、しよっか?」
 その瞬間、空気が凍る。
「ど、ど、どうしたのさ、急に?」
 予想外の提案に、意味を理解できないラスクが、どもりながら聞き返す。と、ラスクの問いかけをはぐらかすように、反問でユリは答えた。
「したく、ないの?」
 逃がさない、との意思表示なのか、答える最中に、ラスクに歩み寄ると、抱きかかえるように捕まえていた。逃げ道を奪われ、迫ってくるユリに対して、ラスクも素直に答える。
「ないわけじゃないよ」
「なら、どうして驚いたの?」
「突然なんだもの」
「私にしてみたら、突然でもなんでもないんだけどな」
「ユリにとっては、突然じゃなくても、ぼくにとっては突然なの」
 と、ユリの問いかけに対して答えてみるが、彼女は、ラスクの言葉など聞き逃しているかのように、彼を抱き上げたまま、ベッドに向かっていく。
「あのさ……ぼくの意見は?」
「聞こえなーい」
 と戸惑いつつのラスクの言葉に、ユリはからかうような言葉で応えつつ、自分だけがベッドに座る。
「あのさ、ラスク」
「な、なに?」
「私の肩に両手、そえてくれないかな」
 とユリに促され、制服の上から彼女の肩にラスクが手を添える。と、
「そこじゃなくて、もっと外側」
 少しイラついたようにユリが、ラスクの行いをただす。
「え? でも……」
 ただされる格好になったラスクは、ユリの言っていることの意味を、理解したくない、と言いたげな表情で戸惑っている。
「言われたとおりにしないと、怒るよ」
「え? ……――っ……もう」
 ためらいの表情を覗かせたのも一瞬だけのこと。意を決したように、ラスクは、ユリの腕に両手をそえた。
「それで良いの」
 と、それを待ちかまえていたかのように、ユリが、体重を後ろに傾ける。まるで、ラスクが自分の上に覆い被さるように、いや、その場面だけを見てしまったら、ラスクがユリを押し倒したように見せるかのように。
「この前は、私が押し倒しちゃったから、これでおあいこ」
「ぼ、ぼくが押し倒したんじゃないよ、ユリがかってに」
「タイガが聞いたら、『空気読め、ぼうず』って言われちゃうぞ」
 抗議の声を上げるラスクに、ユリはいたずらっぽい笑みを浮かべて言葉を投げ返していた。

To be continued... -> 『術(すべ)と導(しるべ)とに別れた二人#3』

ダベリ

きゃ〜
ラスクがユリを押し倒してる〜(棒読み)
……って、ユリがそうなるように仕向けたからなんだけどさ。明日どうなるのか期待する人も居るかも知れませんが、
全年齢対象やもしれん場所で、そう言う話は書かんよ!
そう言う話に持ってくとしたら……本にまとめる……のが一番の近道かな。

えーっと、ここで、また一つ悪い報せ……1話増えるやも知れず……(ォィ
って、増えるのは、この次のパートの話なんだけどね。