#39・『Lask the ADEPT』#9

そう言えば、初めてのキングリーグ参戦の小咄、書いておきたいところなんだけど……
人による差違、特に、ランダム5の取り扱いに関してさ、言及しようと思うと、断りを入れなきゃなんない人が居るんだけど……敷居が高いよ。どうしよう……
後の二枚、賢者にする予定なんて毛頭無いし。あ゛ー、でも、タイガ兄ちゃんの方は、上級ぐらいまでは上げる方が良いかもしんない。


さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
で、このパートは、10/30から。
んでは、本文をば、どぞ。

Lask the ADEPT #9

<- 『Lask the ADEPT #8』

「次の昇格認定がおりたら、父さん達と同じ、賢者号を授かります。 エンライトンの名前を、正式に名乗ることが出来るようになる……んですよね」
 確かめるような言葉ではあったが、それは、確かに報告だった。
 賢者になるための最後の階梯。
「姉さんは、この前、ぼく一人で行くように、と言ったきり、ついてきてくれませんでした。あ、でも、魔導士号を授かったことは、もう伝えてありますから」
 他にも、伝えたいことがあったのか一息ついて、言葉を続けた。
「本当は、その……付き合ってる人と来ようと思っていたんですけど、その人には、ぼくが賢者になるまでは、ここに来ないと約束したから、来れないって言われちゃいました」
 と、碑に告げてから、自分が言われたことの意味をより深く理解したのか、思わず、真っ赤になってしまう。
「って事は、来てた……んですよね。だったら、名前……伏せる意味なんて無いですよね」
 と、碑に向かって宣言した後、気持ちを落ち着かせるために、深呼吸をして、頬の赤みを退かせると、何かを決意したような強い瞳で碑に向き直る。
「次は、ユリと二人で来ます」


 碑と学舎を結ぶ小径の途中で、送り出したラスクが戻ってくるのを、ユリはただ待っていた。
 ラスクに先んじること、一ヶ月。魔導士としてトーナメントに参加することで感じたことと言えば、標準階級とされるペガサスを維持することが、恐ろしく高く、聳える壁に見えたことだ。
 ラスクとの約束があったからこそ、ペガサスで迎えることが出来たが、三戦に二戦はBランクとされるユニコーンでくすぶる羽目に陥っている。
――ラスク…… ペガサスに踏みとどまるのって、物凄く大変なことだよ?
 本人がいるわけでもないのだが、そんな、宥めるような言葉が溢れそうになる。
 ふと、小径の先から自分の方に歩いてくる気配を感じ取った。そちらに視線を走らせると、自分が送り出した緑髪の少年が戻ってくるところだった。
「ちゃんと報告してきた?」
 とのユリの問いかけに、ラスクは頷くだけで答えた。
「お疲れ様。それじゃ、デート行こっか」
「ちょっと待って」
 制止されたことにきょとんとしてしまったユリに、ラスクは言葉少なく説明の言葉を続ける。
「教室に戻って、レオンさんにも報告しなきゃなんないから」
 と言われ、前回の昇格、もう三ヶ月前の二人のやりとりを、ユリは思い出した。
「レオンもさ、自分で確かめればいいのにね」
「区切りがつかないと、行きにくいよ。それに」
「それに?」
「ぼく達には、きっと判らないんじゃないかな。レオンさんが、ここに来ようとしても、来られない理由や気持ちは」
 自分とは、正反対の立場にあるラスクの言葉に、ユリにはどう答えて良いのか判らなくなった。
 他の生徒と同じデザインの制服に袖を通しているが、折り返している袖口は、彼が飛び級で入学したことを雄弁に物語っている。それなのに、事も無げに、自分の両親を亡くしていることを口にする、その強さに圧倒されてしまった、とも言える。
 しばらく、黙り込んだまま歩みを進めていたが、ふさぎ込むような沈黙に、ラスクの方が不安を感じたのか、
「何かおかしいこと、言ったかな?」
 と、ユリに問いかける。が、ユリには、そんな言葉に首を振るしか応えようがなかった。が、それが、彼女自身を解放したのか、
「……そうだね」
 との短い言葉で応えることができた。
「私たちには、判らないのかも知れないね」

To be continued... -> 『Lask the ADEPT #10』

ダベリ

ようやく、碑に報告する段に到達。って、まだ作中じゃ、8/11……かな? まぁ、これのカタが付いたら、一気に時計は2かげ……いや、一ヶ月だけ進むんだ。この後、一ヶ月時計進めるから。なんでなのかは、忘れてる人も居るかも知れないけど……
でも、流れ的には、区切りとしてはちょうど良い感じになっちゃったな……
なので、書庫化するとき、構成を改めるかも。


できれば、今週中にカタを付けて、3週間ほど休んで、賢者昇格に取りかかりたいところなんだけど……多分、年内で、ついでに、3稼働中に全部カタをつけるの無理かもしれんね(汗)。
こんな予定じゃなかったのに……

まぁ、そんな感じで。今日の戯言はここまで。続きは、また明日。
ヤバ、今日中に、或る程度まとめんと、週末休むかまたぐか決められんが……