#42・『Lask the ADEPT』#12

〆切更新で、戯言すら書いていくってのは……ある意味反則。


さてと、本文を始める前に、いつものようにコピペでお茶濁し。
えーっと、物語の始まりは、9/18。おさらい程度のまとめは、00/2/3。
で、このパートは、10/30から。
んでは、本文をば、どぞ。

Lask the ADEPT #12

<- 『Lask the ADEPT #11』

「誰だって、最初から、回数こなせている訳じゃないんですよ」
 脈絡のないカイルの言葉に、ユリがきょとんとしてしまう。が、その一方で、ラスクの方は、彼が何を言わんとしているのか、理解しているような表情で聴き入っている。
「特に、ラスク君は、トーナメントへの参加回数が少ないから、緊張と弛緩のバランスが取れていないでしょう?」
「そうなの?」
 カイルの言葉に、ラスクはギクリとし、ユリは、そんな風には見えないと言いたげにラスクに問いかける。
「図星、のようですね」
 ラスクのリアクションで、自分の推測が正しいと判断したのか、呆れたようにカイルがラスクに話しかける。
「ラスク君、『急がば回れ』と言う言葉、ご存知ですか?」
「……多少遠回りした方が、結果的には早く達成できる、って事でしょ?」
「判っているのなら、話は早いですね」
 ラスクの返答に満足したような表情を覗かせて、カイルが言葉を続けた。
「ラスク君は、もう少し、この言葉を意識する方が良い思うんですよ」
「どういうこと?」
 と、ラスクとカイルのやりとりにユリが口を挟む。
「昇級、昇格を急ぐあまり、体力、集中力を喪っている状態で、トーナメントに臨んでも、逆に昇級が遠のく、と言いたいんです」
「でも、昨日は」「たまたま、運が良かっただけと考える方が良いと思うんですよ」
 反論しようとしたラスクの言葉を遮るように、カイルがぴしゃりと言い放つ。
「昨日までは、上級。ユニコーンランクに留まることができれば、昇格認定がおりましたけど、魔導士号を受けている以上、次の昇格検定で要求されるのは、ペガサスランクであること」
 カイルの言葉に、ラスクも返す言葉を見つけることができなかった。中級であれば、エルフ。上級ならば、ユニコーンと、昇格検定の際に要求されるトーナメントランクは、階級の上昇に併せるように、上昇している。だとすれば、魔導士が賢者になるために要求されるランクは、ペガサスと言うことになる。そして、そこに留まることが、どれほど大変なことなのかは、ユニコーンで魔導士を数多く見かけたことや、ユリが三戦に一戦は経験しているペガサスの状況を見ていれば、或る程度察しはつく。だからこそ、息をついたカイルの言葉に口を挟むことができなかったのだ。
「それがどれぐらい大変なことか、ラスク君には」「それなら、ラスクだって判ってるから」
 やりこめられる一方のラスクに、ユリが助け船を出す。突然のユリの介入に、カイルの方が、驚かされた。
「私もね、魔導号を授かったときに、ラスクに、とんでもない事を約束させられたんだけど」
「とんでもないって?」
「ラスクが、魔導士号を授かるまで、ユニに落ちるな、って。でも」「本気で言ったんですか?!」
 ユリの口から出た言葉に、彼女の言葉を遮るように、カイルが声を荒げて問い糾すのだが、帰ってきた返答は、ラスクの言葉ではなく、
「続きを聞いて」
 との不機嫌そうなユリの言葉だった。
「すいません」
 自分が、彼女の言葉を遮ったことに気がついたからか、恐縮した様子で謝罪すると、ユリの言葉が完成するのを待った。
「でも、結局、『スパイラルしてもめげるな、しょげるな』に、ラスクの方から変えてくれって言ってきたんだから」

To be continued... -> 『Appendix PostScript #1』

ダベリ

……今日は、取り敢えず、未定*1にして逃げとこ。(ずりー!)

もう、なんというか、ねぇ。24時間以内に2話上げたのって、久しぶりだよ。
で、今日で#42とな。
そろそろ終わらせたいところなんだけど……これが終わったら、次は、賢者昇格か……
年内完結は無理だろうなぁ……また、色々ごちゃごちゃ書きそうでさ。(苦笑)

ま、そんな感じでね。『境界線』の時ほど、いろいろ在った訳じゃないし、起こるわけでもないから、サラリと終わってくれると思っているんだけど……

こればっかりは、書いてみないとなんとも言えないからね。そんな感じで、最終局面に、繋いでいきますわ。

最後の場面は、昇格から1ヶ月後。九月になった頃のことでございます。なんでそんなこと書くかって? ま、ね。いろいろとさ。在るのよ(笑)。とか言っても、捏造状況だけどさ。

ま、そんな感じで、続きは、また明日。

*1:最初に書いたときは、次回のタイトルは「未定」でした。