#02・『To the BORDER, It is 4 steps more.』#02

書き始めて、早々でなんだけどさ……
体調崩した感じがする……



スタートは、今日、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
このパートは、最初のパートなんで、こっから読んでいけば、イヤでも、頭からに。
では、本文。

To the BORDER, It is 4 steps more.#2

<- 『To the BORDER, It is 4 steps more.#1』

「そうね、あと一ヶ月ぐらいかな。二人とも、来るときは或る程度の回数、トーナメント に参加していくんだけど、その間隔がね」
――あまり、猶予無さそう……四ヶ月もあれば、いろいろ変わっている部分もありそうだし……
 と、アメリアの言葉の中から、必要な部分だけを取り出して、クリスは、この先の作業のスケジュールを組み立てる。
「それじゃ、先生。近いうちに、二人に購買に来るように伝えていただけますか?」
「判ったけど……ラスク君も呼ぶ必要有るの?」
「ラスクの場合は、袖の折り返し幅や、丈詰めの判断をしなきゃならないんで」
 クリスの言葉に、アメリアも納得したのか頷いていた。
「確かに、必要ね。おっけ。明日にでも伝えておくわ」
「お願いします」
 と、一礼すると、クリスはアメリアの前を辞した。

 ドアが閉まるのを確認すると、アメリアは、改めて二人の成績に目を通す。
「二人が、今度の検定をクリアするためには、ペガサスに居なきゃいけないわけだけど、そのペガサスって、賢者の方が多い有り様なのよね……今までのペースなら、多分一ヶ月程度。ラスク君も、ユリちゃんも、なんだかんだできっちり帳尻を併せられるから、心配することもない……」
 と、成績表を閉じながらぼやいてしまう。
「と思うんだけど……」
 と、漏らすと、両手を組んで、願をかけるかのように頭を垂れる。
「エンライトン先輩。二人とも、ここまでノンストップで来てるんです。この際だから、最後の検定もストレートでクリアさせてあげてください。もしも、見守っているんだったら……」
 彼女の口から漏れた言葉は、初めて受け持った生徒たちに対する、というより、同じ学舎で学ぶ仲間に対する願いのように受け取れた。


 その翌日。
「ぐっどもーにん、えぶりばでぃ」
 とのアメリアの言葉に、それぞれがそれぞれなりに言葉を返す。
「はーい、それじゃ、皆席について」
 全員が着席し、それに伴うざわめきが収まった頃、
「さてと、今日はね、購買から連絡があって、ラスク君とユリちゃんの二人は、折を見て、顔を出すようにね」
 カイルやセリオスの時と同じように、購買部からの通達と言うことで、教室の中がざわめき立つ。もしも、二人の名前が同時に出なかったなら、ざわつくこともなかった――まぁ、それはそれで、出なかった方に、ルキアが食い付くことになるわけだが――かも知れないが。
「はーいはいはいはい、皆静かに〜」
 との声がかかると、ざわついていた教室に、徐々に静寂が帰ってくる。
「どういう事なのか、察しがついても、それでざわつかない。で、ラスク君たちは、間際まで行かない、とか言ったら、叩き返すからそのつもりでね。それじゃ、今日も、『おきらくごくらく』で行きましょう」

To be continued... -> 『To the BORDER, It is 4 steps more.#3』

ダベリ

今までにぶちあげた伏線を少しずつ回収していきますかね。
とは言うものの、今日はこんなところで。
無いに等しいダベリで申し訳ないっす。
続きは……多分明日書けると思うのです。

みんなー、気候の急激な変化には気をつけようなー……