#22・『To the BORDER, It is 2 steps more.』#4

いくらストックがあるからと言っても、書かずに、また、書けずにいれば、ストックは減っていくわけよ。そろそろ年末年始も近づいているから、そろそろ良い感じに根性入れて書いて行かんと……カウントダウンしているまっただ中、原稿かいてるハメになりそうで、洒落になりませんよ?

あ゛、そう言えば、年末年始もあれだったっけか……どうしたもんかねぇ。どっちか一枚でも、ケルに踏みとどまっていれば……って無理か。SPで……マッチングが決まっているんだったら、大賢者がうじゃうじゃいるトーナメントになるわけ*1無いわな……



スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
2 steps more.は、12/22から。
ところで、第1話へのリンクって……必要?

では、本文。

To the BORDER, It is 2 steps more.#4

<- 『To the BORDER, It is 2 steps more.#3』

「ほいじゃ、俺は先に戻らせてもらおか」
 ラスクが、その日二度目の予選突破を決めたところを確認して、タイガが席を立つ。
「え? ラスクが戻ってくるの待たないの?」
 突然のタイガの行動に、ユリが驚いたように聞き返すと、
「んなこと言うたかて、お前。今夜は、ラスクを呼ぶか、自分か押しかけるつもりなんやろ?」
 ラスクと交代する直前のユリの言動を繰り返すようにタイガが反問すると、ユリも、そのつもりだと言いたげに、頷いて答える。それを見て満足したのか、
「やから、お邪魔虫は、とっとと退散することに決めたんや。ほな、お先な」
 と言葉を投げ返すと、タイガは一瞥もくれずにその場を後にする。
 そこから先は、ふたりの時間だろうと言いたげなタイガの背中を見送りながら、ユリは、「ありがと」と小さくつぶやいていた。


 タイガが予選突破を見届けた回では、結局二位に甘んじたものの、直近五戦での撃破点平均がAランクに届いたとみなされ、ラスクはペガサスでのトーナメントに参戦した。
 が、そのトーナメントにおいては、第一セットのアメジスト・コロニーでは、二位と健闘したものの、第二セット・アクアマリン・ワーズでは三位、第三セット・エメラルド・カテゴリー3では、予選突破に僅かに届かない五位という形で終わっていた。
「もうちょっとだったんだけどね……」
 しょげた様子で戻ってきたラスクに、アメリアが労いの言葉をかける。
「大丈夫、大丈夫。この調子を維持できれば、ラスク君なら、充分にペガサスに留まれるから」
 と励ましの言葉をかけるのだが、
「がんばりが足りないんですよね」
 と、妙に大人びた言葉が、ラスクから戻ってくる。
――……まいったなぁ。落ち込んじゃってる。
「なんなら、もう一回、ユリちゃんとデートにでも行ってくる? 気分転換に」
 と、問いかけるように提案しておきながら、
「ダメね。これは命令。ユリちゃんと、デートしてらっしゃい」
 と、命令に改めていた。朝令暮改を地でいくようなアメリアの対応に、ラスクも不満そうな表情を浮かべるのだが、さすがに、命令と言われてしまっては反論の余地もなくなっていた。
「別に、フェスタが近づいてるわけでもないんだし。気持ちの切り替えも大事なんだから、ね」
 と諭されてしまい、ラスクも頷くしかできなかった。


「あれ? タイガさんは?」
 スタンドのいつもの場所で、独りで座っているユリを見かけて、ラスクは驚いたように問いかけていた。
「お邪魔虫は、とっとと退散するんだって」
 と彼が去り際に残していった言葉を繰り返して、ユリがラスクの問いかけに答えた。「お邪魔虫」と言うのが、誰のことを示しているのか察したからか、ラスクもぼやいたように漏らしてしまう。
「お邪魔虫って……」
「戻ってきたってことは、今日は、トーナメントに出るつもりはないってことだよね?」
 そんなラスクのぼやきを気にも止めずに、ユリがラスクに問いかける。
「……うん。ま」「それじゃ、私の部屋に寄ってから、ラスクの部屋だね」
 「まだ」と続けようとしたラスクの言葉に被せるように、ユリがこれからの目的地を口にした。

To be continued... -> 『To the BORDER, It is 2 steps more.#5』

ダベリ

所々で、リアルでのプレイ状況と、こっちの出席状況が違っているところが、捏造している証(マテ)。
さて、と。今日のところは、タイガ兄ちゃんの細かい気遣いってところか? ま、細かいというか、見え見えな気遣いってところかも知れないけど。

ま、今日はこんな感じで。続きは、また明日に。

*1:昨夜だけで、四人ぐらい見かけてるんですけど<大賢者