#52・『Across the BORDER,afterward.』#1

なんか、すっげーバタバタしてるなぁ。このところの更新のかけ方。(苦笑)
……でも、今日が52話目? 日数にして、50日目?
最長ですな……
お付き合いいただいて居る方々には、感謝いたします。はい。


スタートは、06/12/04。おさらいは、いつも、と言うか、毎度のように00年2月4日に。
今日から、10月13日参戦後でございます。
ところで、第1話へのリンクって……必要?

では、本文。

Across the BORDER.afterward.#1

<-『Across the BORDER.LASK side.#6』

「ほれじゃ、俺は、先帰らしてもらおか」
「え? 購買行くの付き合ってくれるんじゃないの?」
 予想外と言えば、予想外なタイガの発言に、ユリは驚きを隠せなかった。
「俺かて、空気ぐらい読むわ。ぼけ」
 とのユリへの反論に、ラスクが「え?」と言う表情を見せる。
「ラスク。俺は、お前さんらに除け者にされてんのやない。ただ、この時から、明日、お前さんらが教室に顔出すまで、俺は、お邪魔虫でしかないからな」
 と、諭すようにラスクに告げると、タイガは、二人を置いていくように、スタンドを後にしていた。
「……ラスク。購買、行こっか」
 自分たちが置き去りにされた格好になったユリたちだったが、いつまでも惚けていられず、ユリが目的地を口にした。
「うん」


「クリス、居る?」
「いらっしゃ……ユリさんたちでしたか」
 条件反射と言っても言いすぎではないタイミングで、クリスは挨拶しかけると、来訪者に気付いたところで、言葉を直した。
「賢者用の制服のことですね?」
 と、営業用スマイルで、ユリに言葉をかけると、ラスクにも確かめるように問いかける。
「で、ラスクは、今日は付き添い?」
 姉の言葉に、首を振った後、こう答えた。
「ぼくも、今日から、エンライトンを名乗れるようになったから」
「だって」
 とぶっきらぼうにクリスに言い放っているが、微笑んでいるような表情を見るに、満更でもないようだ。
「あんまり、お嬢様のプレッシャーにならないように気をつけてね」
「多分、大丈夫だよ。シャロン姉だって魔導士になってるもの」
 とのクリスへのラスクの返答に、ユリは、少し心が痛んだ。曇ったユリの表情から察したのか、何かを言いかけたクリスは、それを飲み込んで、
「そうね」
 と一言返すに止めた。

「こっちが、ユリさん。で、こっちがラスクの」
 ハンガーに吊るされた二着の制服を、クリスがそれぞれに手渡す。
「でね、ラスク」
 手渡した後、クリスが、普段にもまして、一歩退いたような様子で、ラスクに呼びかける。
「どうしたの?」
 と、不思議そうにラスクが聞き返すと、
「父さん達に見せる前に、私に見せて欲しい、なって」
「え?」
 そんなクリスの要望を予想していなかったのだろう。驚いたような反応をラスクが示す。が、ユリは、何処かで予想していたのか、準備していたように、
「お披露目も良いんじゃない?」
 と、言葉を繋ぐ。
「でも……」
「良いじゃない。クリスには、一足早く見せてあげようよ」
 とのユリの言葉に、ラスクも折れたように頷くと、
「じゃ、きまり」
 と、言葉をかけると、ラスクの手から制服を奪い取り、そのまま、ラスクを担ぎ上げる。
「え?」
「部屋一つ、借りるわね」
「ええ」
 と、ユリの勢いに押されるようにクリスが答えると、ラスクを抱えたままユリが、部屋の一つに入っていこうとする。その様子をきょとんと見ていたクリスだったが、一呼吸おくと、彼女の行動を妨げようと立ちはだかった。
「ちょ、ちょっと、ユリさん!」
「私が構わないって言ってんだから、気にしないの」

To be continued... -> 『Across the BORDER.afterward.#2』

ダベリ

……ここのユリさん、ラスクの前だと、結構いろんな事やってるからなぁ。
強制連行で、二人でシャワー浴びる*1とか、着替えぐらいは平気らしいです。
……カミソリもウィルスメールも来てないから、不興は、買ってないんだと思っておこう。
んじゃ、Bパートってことで。

*1:ラスクは抵抗するものの、結局連行される